キセル
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語源については異説もあるが、カンボジア語で管を意味する「クセル」が、なまったものとされる。しかし、カンボジア語の「クセル」には、たばこを喫煙する管という意味しかなく、「キセル」もしくはキセルの語源となった言葉からの派生と考えたほうがよいかもしれない。

新たに提起されている語源として、ポルトガル語のsorverもしくはスペイン語のsorberが挙げられている。いずれも「吸う」の意である。関係代名詞queを接頭につけ、「吸う物」の意味で que sorver もしくは que sorber とした場合、発音としては「キソルベル」となる。
多くの時代劇等で煙管は重要な小道具として登場することが多いが、16世紀以前の話に登場すれば全くの嘘であり、16世紀以後でも喫煙人口の少ない古い時代に庶民が立派な煙管を持っているのもおかしい。また武家や商家などでは、贅沢の禁止と防火の意味から使用人には喫煙を禁止することもあり、誰もが煙草入れをぶら下げていたわけではない。
武士の場合はステータスシンボルと同時に自分の志の表現として、特別に自分の好みを施した煙管を注文したりした。明治維新後に刀の携帯が禁止されたので、護身用にと鉄扇ないし重量のある鉄の煙管を持ち歩く武士達もいた。
江戸時代においては、多くの場合に大店の番頭や主人等が自分にあった道具をあつらえたりと、嗜好の世界というより一種のファッションやステータスシンボルであった。また、煙草入や煙管筒に流行もあったといわれる。この中では根付のような関係する工芸文化も存在し、この根付は明治時代の交易に関連して海を越え、イギリスにまで愛好者を増やした。ロンドンのビクトリアアンドアルバート美術館には、この根付コレクションの展示室も存在する。


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江戸時代の吉原等の大見世の太夫などの間では、位が上ると帯の幅が広くなり、それに合せてその帯にさす、煙管の赤塗りの羅宇も長くするしきたりがあり、煙管の長さで女郎の格をはかることができた。
遊女は気に入った客に煙管を差し出し、客が受け取るとその遊女を気に入ったということになる。歌舞伎『助六由縁江戸桜』のせりふにある「煙管の雨」とは、助六の男っぷりを暗に示す。
時代劇およびここから派生した時代物の劇画では、登場人物のヤクザや武士等が咥えタバコを動かしたり、煙草盆に叩き付ける仕草をする。特にヤクザ映画等では、煙管を口にくわえたまま振ったりと、親分の意思表示の小道具に使用される。例えば、加えたままの煙管の雁首を上げることは、強くかみ下唇を突き出す怒りや不快感の表情を強調するなどであるが、この他にもタバコ盆に強く叩き付ける(灰を捨てる)動作で、休息を取りやめ行動に移るなど、気持ちの切り替えを表す。またこれ以外にも身近な棒状の道具として、手に持ったりくわえたりした煙管を振るなどの動作で配下に対して、指示棒のように指示を出したりした。
(ウィキぺディアから参照しています)